今回はIWGPヘビー級王者辻陽太について語ってみたいと思います。
1.4でIWGP世界ヘビー級王座をTAKESHITAから奪取し初戴冠。新世代組から初の王者となりました。以降はIWGPヘビーを復活など今年の新日本を引っ張っています。発言や試合内容など皆さんも思うことがあるのではないでしょうか。筆者独自の視点で解説します。それではご覧ください!
辻陽太とは

新日本プロレス所属のプロレスラー。大学卒業後社会人を経て2017年に入門し2018年デビュー。アメフト仕込みの身体能力と恵まれた体格を武器にしたファイトスタイルと社会人時代に培ったコメント力が特徴。2026.1.4東京ドームにてIWGP世界ヘビー級王座戴冠。その後IWGPヘビー級王座復活を果たす。「覚悟はいいか」の決めゼリフで対戦相手とファンを熱くさせる。
| 所属ユニット | Unbound Co. |
| 身長/体重 | 182cm/103kg |
| 生年月日 | 1993 年9 月8 日 |
| 得意技 | ジーンブラスター、マーロウクラッシュ、カーブストンプ、ブエロ・デ・アギラ、オーバーハンドチョップ、逆エビ固め |
| 入場テーマ | GENE BLAST |
| 主タイトル 優勝歴 | IWGPヘビー級王座、IWGP GLOBALヘビー級王座、NEVER無差別級6人タッグ王座、『NEW JAPAN CUP 2024』優勝 |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| デビュー | 2018年4月10日 |
| X | @njpw_yotatsuji |
辻陽太が評価される理由4つ
- 自己主張|圧倒的な行動力
- 存在感|凱旋帰国の衝撃
- 発信力|コメントのうまさ
- 完成度|抜群の自己プロデュース
自己主張|圧倒的な行動力
①IWGPヘビー級王座復活構想
数十年後も辻が成した功績としてまず語られるのがIWGPヘビー級王座復活でしょう。
「IWGP世界ヘビー級王座をIWGPヘビー級王座に戻す」これはファン、レスラー誰もが諦めていた道です。辻はこの目標を掲げ実際にやり遂げました。IWGP論争はそれぞれ考えがあるかと思いますが、この規模のことをやってのけた事実は評価されるべきです。
SAKURA GENESIS 2024東京・両国国技館 2024/4/6
vs 内藤哲也
NJP2024優勝後、一夜明け会見での辻が発した言葉。
NJP2024優勝者、新世代筆頭として当時内藤が持っていたIWGP世界ヘビー級王座への挑戦を表明し、王座奪取後の野望を語りました。IWGPの価値を今一度明確にする、自分が憧れたIWGPヘビーを取り戻す。統一問題の時に内藤が阻止できなかった現状を打開しあるべき姿に戻すのは自分だと主張しました。
WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退 東京・東京ドーム 2026/1/4
vs TAKESHITA
WK20対戦カード発表記者会見にて辻が発した言葉。
2025.11.2岐阜大会にてIWGPヘビー級王座を防衛したTAKESHITAの前に現れ挑戦表明。自身の持つIWGPグローバルも懸けた2冠戦となることが正式決定しての発言でした。これは、IWGP世界ヘビー級王座誕生のきっかけとなったかつての2冠戦を想起させ、取り戻す戦いも2冠戦で行われる因果にまで結び付ける主張でした。
そしてTAKESHITAから王座を奪取し見事にIWGP世界ヘビー級王座初戴冠。二夜明け会見にて棚橋社長の承認を得て世界ヘビー級王座を分解。インターコンチを封印しIWGPヘビー級王座に戻しました。
②内藤哲也にシングルマッチを要求したヤングライオン
🔥内藤哲也vs辻陽太🔥
— 辻陽太 Yota Tsuji (@njpw_yotatsuji) February 3, 2021
5.5万いいね でシングルマッチ!?
目指せ5.5万!
よろしくお願いします!
If you want to see the Naito vs. Tsuji ,please like it. It may be achieved with more than 55,000.#新日本プロレス#njpw#njpwworld
辻はヤングライオンとして歴代最長3年4か月を過ごしました。コロナの影響もあってなかなか卒業、海外武者修行のきっかけを掴めずにいた中でチャンスが訪れました。内藤哲也が対戦相手を募集したのです。
ヤングライオンが手を挙げただけでは相手にしてもらえない。そこで、辻は自らノルマを設けた企画にしました。それが「5.5万いいねで内藤哲也vs辻陽太シングルマッチ」。
新日本の公式アカウントがツイートし5.5万いいね集まったら対戦実現、という提案。結局、この提案を会社はスルー。辻が自身のアカウントで非公式にツイート、いいねは足りず達成とはなりませんでした。
しかしこの一連に内藤は興味津々。結果的に辻陽太壮行試合の相手としてこの対戦が実現したのです。
ヤングライオンが単独でここまでの動きを見せたのは辻と、BOSJの会見に乗り込んで会長に出場を直訴したヒロムくらいではないでしょうか。この2人が内藤をきっかけにロスインゴで共闘というのもトップレスラーに必須な因縁の種を蒔ける選手である証拠です。

最近デビューした中原選手は入門からヤングライオンデビューまでが最長ですね!
③清宮を視察するためNOAHの大会へ電撃来場
G1 CLIMAX33の開幕戦で対決となった辻vs清宮。他団体エースのG1参戦に際し、辻は対戦前から挑発して盛り上げようとしていました。しかし清宮からの応答は無し。そこで、NOAHの大会に乗り込んで清宮と直接対面する機会を作ったのです。この時点でまだ凱旋帰国から数か月。年明けに内藤たちLIJが拳王たち金剛の前に現れた流れを1人でオマージュしたのです。話題になることを探してどんどん自分から発信して動いていく姿にワクワクしたファンは多いでしょう。
G1の1カードとして消費するのではなく若き他団体エースである付加価値を見逃さない嗅覚はトップのプロレスラーに必要な要素です。
存在感|凱旋帰国の衝撃

2023.5.3福岡、メインでIWGP世界ヘビー級王座を防衛したSANADAの前に現れたのは辻でした。
花道を歩くオーラ、フードを取った表情、入場コスチュームを脱いだ体格は説得力抜群。
堂々リングインしてからも圧巻。
前蹴り、トラースキック、エルボー、ダブルラリアットでJ5Gメンバーを一掃
↓
怪物感あるポーズと雄たけびをあげる
↓
SANADAに視線を合わせ会場を見渡し間を作る
↓
ゆったり構えSANADAにスピアー一閃
この一連の流れは見事でした。文字だけで映像を思い出せる方も多いでしょう。
そしてベルト挑戦をアピール、最後にLIJのポーズで伏線を張る。ここまで完璧な凱旋は見たことがありませんでした。凱旋帰国即IWGP挑戦の流れはオカダ以来。予告映像が作られたのも納得の期待感があったのです。
個人的に、10年以上見てきた中で凱旋帰国の衝撃は辻が一番です。

SANADAの受けもお見事でしたね。
発信力|コメントのうまさ
①2.11大阪メイン後の締めマイク炎上騒動
2026.2.11大阪、ジェイク相手にIWGP世界ヘビー級王座を防衛した辻の発言が炎上しました。
「オイ、ブシロード! オレたちレスラーはな、カードゲームのカードじゃねえんだよ。オレたちはな、このリングで命を懸けて闘ってるんだ。このベルトの重みが分かるか? このベルトはな、ここで戦う全レスラーの覚悟と命の代償なんだ。このリングは、オレたちレスラーが自分の人生を表現する場所なんだ」
この発言を受けブシロードの木谷オーナーがカードゲーム愛好家はじめ関係者に謝罪をする事態となりました。
この発言について
辻はIWGP王者になったからいきなり偉そうなことを言い出したわけではありません。
以前から同様のことを語っていました。
②G1 CLIMAX33開幕前のインタビュー
社内改革ですね。スタッフの意識、選手の意識を改革していく。特にスタッフの意識が大事だと思っています。
俺らがいい試合をしたとしてもその経営をするのは社員ですから、俺ら選手だけでは世界に羽ばたくことはできないと思うんです。
選手もそういう意識を持つべきで、「Forbidden Door 2回目だ。イェイ!」ではダメなんです。「またコケにされた」、「今度こそやり返してやる」と思ってないとダメなんです。俺がチャンピオンになったらそういうところを言っていきたい、そこから変えていきたい
凱旋帰国して数か月後にはこの発言をしています。
会社に対して思うことを王者になって発言権を強めてから行動に移す腹積もりだったわけです。
そして、実際にIWGPヘビー級王者となってから公の場でコメントを出しました。
結果として言葉選びが不適切だったとはいえ、発信する場を選んでコメントしているのです。
選手が新日本からAEWへ移籍する理由はこちらで解説しています!
完成度|抜群の自己プロデュース

辻はプロレスラーとして完成度が高く、レーダーチャートのバランスがいい選手です。
IWGPヘビー級王者はイコール新日本プロレスの顔。明確な弱点やできないことがある選手はその役割を全うできません。新世代組に数えられるレスラーたちの中で辻が一番最初にIWGPヘビーを巻いたことにも納得できます。
辻陽太ベストバウト3選
DESTRUCTION in KOBE 兵庫・神戸ワールド記念ホール | 2023/9/24
IWGP US(UK)ヘビー級選手権試合 辻陽太 vs ウィル・オスプレイ
NEW JAPAN CUP 2024 新潟・アオーレ長岡 | 2024/3/20
『NEW JAPAN CUP 2024』決勝戦 後藤洋央紀 vs 辻陽太
CLIMAX 35 香川・サンメッセ香川 |2025/8/1G1
『G1 CLIMAX 35』Aブロック公式戦 タイチ vs 辻陽太
辻陽太の試合を見るには?まずは視聴方法【NJPW WORLD】をチェック!
実際に試合を見るのが一番魅力が伝わります。【NJPW WORLD】がおすすめです!
詳しくはこちらで解説しています!
辻に期待すること
①試合内容の説得力
ここに共感するファンの方が多いのではないでしょうか。
辻の試合は安定していてハズレがない。けれど大当たりもない。
辻はその時その時で因縁やテーマを作って前哨戦やインタビューなどシリーズ全体を1パッケージにしていくスタイルです。その最後の仕上げに王座戦があるイメージ。なので、脈絡なくただ試合内容だけで評価するのは難しいところがあります。
しかし、棚橋、オカダ、内藤といったレベルの選手は試合内容だけでもベストバウト連発でした。
その上でイデオロギー闘争やライバルストーリーを展開していたのです。辻が求められているのはこのレベルのプロレス。このレベルが一気に新日本から去った後を託されたプロレスなのです。
「試合内容がいつも安定している」では足りず、年間ベストバウト級を連発してほしい。
これが辻に対する今のファンの総意でしょう。
フィジカル、オリジナリティ、プロレスIQ、存在感と必要な要素は揃っています。
あとは何が足りないのか。
②辻に足りないもの
- 怒り
- 怖さ
- がむしゃら
辻は自己プロデュースに長けた選手。魅せ方やキャラを意識して振舞うことができるのは長所です。
しかし、スマートに器用にこなせる選手は、ファンが感情移入しにくいところがあります。
辻の長所が裏目に出ているのです。
だからこそ、今の辻に求めるのは計算していない無骨なまっすぐさです。
抑えきれない怒りの感情が爆発するがむしゃらさが見たい。
後藤、石井、YOSHI-HASHI、Yuto-Iceを相手にするとなにか掴めるかもしれません。
鈴木みのる、柴田勝頼との絡みも見たいです。
つまり
技術や計算ではない感情の熱さがあれば辻の試合はさらにもう1ランク上がります。

辻、上村、海野、成田を混ぜたら相当いい選手になる気がします笑
まとめ
今回は辻陽太について解説しました!
筆者は辻支持派ですが、だからこそ試合内容でもう一皮剥けてほしいと思っています。
今後の防衛ロードは歴代IWGP世界ヘビー級王者たちを見据えているようです。
後藤、鷹木あたりと感情むき出しでぶつかる試合を見せてほしいところ。
まずは両国でのカラムとの防衛戦を期待しましょう。
紹介、解説してほしい選手のリクエストも募集しています!!




コメント