新日本からAEWへ移籍する5つの理由とは?主な選手と今後を徹底解説

プロレス

今回はどうしてAEWへ移籍するの?という疑問に答えていきます。
近年、新日本プロレスからAEWへ移籍する選手が増えており、この時期の風物詩ですね。
団体力の違い、国の経済格差といったふわっとした理解を嚙み砕いて解説していきます。
それではご覧ください!

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新日本からAEWへ選手が移籍する理由5つ

  1. 契約・報酬面、待遇の違い
  2. 海外志向の強まり
  3. 団体間の関係
  4. 地理的環境的な差
  5. プロレス好きのAEW社長

大きく分けてこの5つが挙げられます。
まずは例として新日本からAEWへ移籍した主な3選手をおさらいします。

新日本からAEWへ移籍した主な選手

オカダ・カズチカ

2010~20年代の新日本の“顔”とも言える存在。
長年トップを張り続けた後、2024年1月末に退団し2月7日にAEWと正式契約発表。
3年21億の大型契約を結んだことも話題に。

☞影響

これまでは海外選手がアメリカの団体にいくのは仕方ないと思われていました。しかしオカダは日本人選手。提携関係にあるAEWへ日本人選手が大型契約での移籍です。

☞つまり

他の日本人選手のモデルケースとなり、選手自身、移籍が身近なものになります。

ジェイ・ホワイト

バレットクラブリーダーとしてオカダのライバルとなった選手。オカダを育て上げた外道が惚れ込んだ才能は、マジソン・スクエア・ガーデンを満員にした実績と新日本の主要シングルベルトをすべて戴冠した実力あり。

☞影響

ジェイは新日本がヤングライオンからデビューさせた生え抜き選手です。たとえ日本人選手でなくとも、他団体から鳴り物入りで移籍しなくとも、トップガイジンレスラーになれることを示しました。そしてその積み上げた実力実績はAEW移籍へ繋がることも意味しています。

☞つまり

日本という異国の地でも活躍すれば逆輸入のような形でアメリカドリームを掴めるということです。

ウィル・オスプレイ

オカダが遠征先のイギリスで惚れ込み弟分として新日本へ連れてきた選手。当時は10代でジュニアヘビーのハイフライヤー。G1出場などを経てヘビーへ転向、ユナイテッドエンパイアを創設し最強レスラーの1人へと駆け上がった。

☞影響

オスプレイの移籍は突如、契約満了のタイミングといったものではなく新日本とAEWを跨いだストーリー展開の末です。1.4東京ドームや禁断の扉でケニーと死闘を繰り広げ、先に移籍したUEの同胞オージーオープンと組みAEWマットへ進出していました。そして、新日本と契約中でありながらAEWと契約し移籍することを明言。これは新日本AEW双方了承済み。さらに直近では新日本復帰を示唆する動きを見せています。

☞つまり

提携関係にある団体間の移籍はハードルが低く柔軟に対応、選択できるということです。

なぜAEWへ移籍するのか

あらためて、この理由が一番重要です。
トップ選手から中堅選手まで移籍しているこの流れは今後も続くとみていいでしょう。
なぜ選手が新日本からAEWへ移籍するのかを詳しく解説していきます。

①契約・報酬面の差

新日本とAEWの資金力

・新日本プロレス:資本金, 9,250万円(2025年6月末時点)
 親会社ブシロード:資本金, 5,781,801千円(2025年6月末時点)

・AEW :非公開
 参考までにAEW設立当時の情報です。
 AEWのオーナーであるシャヒド・カーン会長は2017年度世界長者番付158位。
 資産87億ドル(約9800億円)の大富豪。
 (NFLチームや英国サッカー=プレミア・リーグ、フルハムFCも傘下に収める。)

圧倒的にAEWが上です。一概に比較できませんが、桁違いとみていいでしょう。

契約金/年俸/報酬

選手の年俸や契約金は基本的に非公開です。しかし、AEWがオカダに3年21億の情報は間違いなさそう。AEWは売上度外視で莫大な資金力を選手の年俸に反映させています。
親会社ブシロードの木谷オーナーは、売上100億円いけば1億円プレイヤーを1人生み出せると明言しています。新日本プロレスの売上は約50億円です。単純計算でトップ選手の年俸は5000万円が上限でしょう。新日本と比べAEWは選手に投資できる額が文字通り桁違いなのです。

待遇

新日本プロレス:巡業制▶年間大会数150前後
AEW:テレビ番組放送▶年間大会数120前後

新日本プロレスは年間通して全国各地を回り興行を打っていく巡業制度です。
AEWは週2回、固定の番組放送を採用しています。

☞影響

選手のスケジュールに大きく違いがあります。
新日本プロレスは4日連続各地で大会が当たり前。AEWは固定で週2回の収録+ppv大会です。
選手の疲労度や負担の差は想像以上です。

☞つまり

選手にとってAEWの出場条件は魅力的。よりよい待遇を求めるのは当然です。

②海外志向の強まり

最近は世界で活躍したい、知名度を上げたいといった意識が高まっています。
このグローバル化の流れは、プロレス業界に限らず一般社会にも通じることでしょう。

☞影響

数年前までプロレス団体でメジャーといえば新日本プロレスかWWEか、でした。(CMLLもですね)
しかし新日本とWWEには国、規模、団体間の関係といった大きな隔たりがあります。
そこに現れたのが2019年に旗揚げしたAEWです。WWEと同じアメリカでWWEに迫る規模で展開する団体。そのAEWが新日本と提携関係を結びパートナーとなりました。

☞つまり

情報や移籍後のイメージ、将来設計が具体的にかつ容易になったのです。
新日本よりもさらに大規模な舞台で、高い収入で、好条件好待遇でプロレスをするステップアップの環境が整ったといえます。

筆者
筆者

EVIL、ヒロムの去就はそろそろわかりそうですね。

③団体間の関係

新日本プロレスとAEWは提携関係にあります。
業務提携開始時期は2020年頃。2021年から本格的に動き出しました。

☞影響

この業務提携は、スポット参戦単位での選手の貸し借り、合同興行(Forbidden Door/WRESTLE DYNASTY)がメインです。選手が互いの団体のリングに上がるということは、情報交換や所属イメージが浮かびやすくなります。

☞つまり

移籍のハードルが低い、団体間を行き来できるので片道切符のリスクが少ないのです。

④地理的環境的な差

海外選手にとって、新日本プロレスに参戦はデメリットがいくつかあります。

  • 長時間フライト
  • 狭いホテル
  • 言葉が通じない
  • 過密日程

とくに長時間フライトと狭いホテルは移籍した選手が揃って口にする移籍理由です。

☞影響

月に何度も家族の元を離れ10時間以上のフライトを経て来日し参戦中はバスで各地へ移動、滞在は狭いホテルに缶詰め。海外選手にとって相当のストレスになります。ザックやアキラのように、日本に住む選択をする選手ばかりではありません。

☞つまり

英語圏でフライト時間も短縮されるアメリカを主戦場したいと考えるのは当然です。

⑤プロレス好きのAEW社長

AEWの社長はトニー・カーンです。
AEWオーナーシャヒド・カーンの息子で生粋のプロレスマニアです。
僕が考えた夢のドリームチームをつくるかのように選手を集めてできあがったのがAEW。

☞影響

ケニー、ヤングバックスらと立ち上げたことからも、トニー・カーンはアメプロだけでなく日本のプロレスも大好き。当時のインタビューで団体旗揚げ当初から新日本プロレスと提携することを目標にしていたことも明らかに。新日本を退団した選手は1週間以内にAEWでお披露目登場させていることからも、団体内でスムーズな連携が取れていることも伺えます。さらに、他のスポーツにも当てはまることですが、オーナーや社長が前向きな姿勢を見せる団体は資金が潤沢です。

☞つまり

合同興行やスポット参戦が欲しい選手のテスト場になっているのです。
移籍についてですが、契約満了した選手に対しオファーを出しているAEWに落ち度はありません。
AEWからすると、欲しい選手がフリーになったからオファーしているだけです。それも社長自ら交渉の場に就いているようなので、金額や環境待遇だけでなく熱意も選手に伝わるのでしょう。

新日本プロレスはどうしたらいいのか

考えられることをいくつか挙げていきます。

  • 主力選手や有望選手の契約を複数年単位にする
  • 戦略を国内重視にする
  • 選手に移籍金を設定する
  • 複数団体契約を前提とした仕組みを構築する
  • IWGPヘビー戴冠以外のゴールを提示する

新日本も現状のままでいいとは思っていないはずです。しかし、新日本だけではこれ以上の海外戦略の成長が見込めないのも事実。どうしてもAEWの手を借りる必要があります。そのため、AEWと提携を打ち切るのではなく、提携を続ける前提で手を打っていくことが求められます。
現在の新日本の仕組みはAEWが旗揚げされる前に構築されたものが大半のはず。時代や状況に合わせて見直していってほしいです。

筆者の個人的な考え

今後もAEWへの移籍の流れは続く可能性が高いです。
続くどころかメインイベンターまで育ってからの稼働歴が短いのにすぐに移籍されてしまう可能性すらあります。現に移籍したゲイブも、NJC優勝のカラムや支持率が上がっているモロニーも20代です。AEWは既に目をつけているでしょう。

海外選手はAEWと2団体所属前提の契約でいいと思っています。円安の影響もあって海外選手に投資しても回収する前にAEWやWWEに持っていかれる。であれば、最初からAEW6割、新日本4割のような参戦頻度の契約の選手を複数抱えてトップ選手が完全移籍するリスクを分散できます。
その条件がある中で、新日本1本で契約する選手には2団体所属よりも手厚い契約を用意して差別化を図るのです。金額、複数年、選手の家族もサポートといった契約内容でブランド力、IWGP、G1以外のモチベーションを提供していく。

そして、日本人選手の更なる充実です。具体的には、1.4東京ドームのカードはセミ前、セミ、メインのシングル3試合で日本人選手5人、海外選手1人の割合になる層の厚さ、頭数にします。
現代は子供の趣味や習い事が一昔前より多岐に渡ります。野球やサッカーといった定番の部活動も少子化の影響や興味の分散で減少傾向に。そこで、子供が憧れる見栄えのいい必殺技やかっこいい決めセリフのあるプロレスはもっと興味を惹けるのではないでしょうか。そのためにも、トップ格の日本人選手を増やしていくことは有効打になると考えています。

まとめ

今回は、選手が新日本からAEWへ移籍する理由をまとめました。
主力や有望株が毎年移籍していく流れは今後も続くでしょう。
この問題は、移籍を食い止めるのではなく所属、契約の有り方を見直すことが効果的といえます。
棚橋社長体制としてのスタート、直近のNJCベスト4は全員新世代組の選手でした。
群雄割拠、戦国時代ともいえる今の新日本プロレスに大いに期待しています。

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