今回は、10.13両国の勝敗予想をしていきます。
年内の試合も少なくなってきました。このビッグマッチの勝敗は来年1.4東京ドームのカードに大きく影響が出ます。そのためタイトル戦が控えている選手たちはいつも以上に気合が入っていることでしょう。
オカダや内藤が退団し新世代から誰がトップに立つのか。先の展開も見据えて考えていきます。
対戦カード
- 第9試合 60分1本勝負 IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第13代王者>ザック・セイバーJr. vs KONOSUKE TAKESHITA<挑戦者/『G1 CLIMAX 35』優勝者>
- 第8試合 60分1本勝負 IWGP GLOBALヘビー級選手権試合
<第5代王者>ゲイブ・キッド vs <挑戦者>辻陽太
- 第7試合 60分1本勝負 IWGPタッグ選手権試合
<第111代王者組>OSKAR/Yuto-Ice vs <挑戦者組>上村 優也/海野 翔太
- 第6試合 60分1本勝負 NEVER無差別級選手権試合
<第48代王者>ボルチン・オレッグ vs <挑戦者>“キング・オブ・ダークネス”EVIL
- 第5試合 15分1本勝負 NJPW WORLD認定TV選手権&エル・ファンタズモ デビュー20周年記念試合&棚橋弘至ファイナルロード〜継(つなぐ)
<第9代王者>エル・ファンタズモ vs <挑戦者>棚橋 弘至
- 第4試合 30分1本勝負 後藤洋央紀復帰戦
後藤 洋央紀/YOSHI-HASHI/YOH vs 大岩 陵平/ハートリー・ジャクソン/藤田 晃生
- 第3試合 30分1本勝負 Riot In Ryogoku
ドリラ・モロニー vs SANADA
- 第2試合 30分1本勝負 スペシャル6人タッグマッチ
(無所属)鷹木 信悟/高橋 ヒロム/ティタン vs (BULLET CLUB WAR DOGS)デビッド・フィンレー/石森 太二/クラーク・コナーズ
- 第1試合 60分1本勝負 IWGP女子選手権試合
<第5代王者>Sareee vs <挑戦者>朱里
勝敗予想
各試合ごとに予想していきます。
メインイベントから順に下がっていきますので、第1試合から読んでくださる方は目次で第1試合をボタン押下でお願いします。
それでは、対戦選手の関係性や現在の状況などもふまえて解説と予想をしていきますのでご覧ください。
第9試合 60分1本勝負 IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第13代王者>ザック・セイバーJr. vs KONOSUKE TAKESHITA<挑戦者/『G1 CLIMAX 35』優勝者>
<勝者>ザック・セイバーJr.
TAKESHITA予想の方が大半でしょうか。3団体所属、G1優勝、スケールの大きさ、試合の説得力。流れは完全にTAKESHITAです。
ですが、そのTAKESHITAを現王者ザックが倒し防衛することでIWGP世界ヘビーの価値向上、王者ザック最強の提示ができます。
恐らく年内でもう1度防衛戦を行い1.4東京ドームは王者ザックで迎えます。
その最強王者ザックを新世代組の挑戦者が倒しIWGP世界ヘビー奪取。エース棚橋引退の日に新しい時代が幕開けとなることでしょう。
TAKESHITAが王者となると新日本生え抜きの新世代より先に獲ることになります。完全な外的ヒールであれば構図として見やすいですがTAKESHITAは所属してる上立場が曖昧です。
棚橋社長は見やすい構図を好むためテーマと構図が曖昧になるTAKESHITA vs 新世代よりもザックで勝負すると予想します。
第8試合 60分1本勝負 IWGP GLOBALヘビー級選手権試合
<第5代王者>ゲイブ・キッド vs <挑戦者>辻陽太
<勝者>辻 陽太
GLOBALを懸けたリマッチです。互いにライバル以上の感情を向け合う対戦は、辻の勝利で第一章を終えるでしょう。
突き抜けきれない辻と今年に入り評価と支持を急上昇させたゲイブ。勢いと流れはゲイブです。
ただ、G1を怪我で途中欠場、復帰戦はAEWでモクスリーと絡む、ユニット内で不満を述べるなど気になる点も出てきています。二人のテーマは新日本プロレスそのものを意識した戦いなので、余計な視点が入ると見る側の熱量が分散してしまうのがもったいないです。
対する辻は、棚橋に引退ロード戦で負けています。新世代組で棚橋に負けているのは辻だけです。そのため、リベンジする機会を作りたい。そこで、IWGPの名がつくベルトを奪取し棚橋を逆指名する流れが作れます。1.4東京ドームではなく、年内で行われると予想します。
また、ゲイブはAEWモクスリー絡み、ユニットリーダーフィンレーとの関係、復帰が噂されるタッグパートナージェイク、怪我のきっかけとなったTAKESHITAと展開がいくつか考えられます。どれもベルトがなくても展開できるので問題ないです。
第7試合 60分1本勝負 IWGPタッグ選手権試合
<第111代王者組>OSKAR/Yuto-Ice vs <挑戦者>上村 優也/海野 翔太
<勝者>OSKAR/Yuto-Ice
BULLET CLUBに加入し凱旋1発でIWGPタッグを即奪取したKnock Out Brothers(K.O.B)。相手は石井/タイチ組だったのでタッグの実力は本物です。
対するは上村/海野の本隊組。ベビーとヒールの新世代対決で見物です。前哨戦でのシングルマッチはそれぞれ上村/海野が勝利。以降のタッグマッチでは一進一退の攻防が続いていますが、勢いはK.O.Bです。
特に上村とYuto-Iceの因縁対決はただのタッグ戦だけではない感情のぶつけ合いに注目です。
この試合の勝敗はタッグに対する覚悟の差で決まるでしょう。ヤングライオン時代からずっと2人でやってきてた王者組に対し、急造タッグの挑戦者組。
加えて挑戦者組は1.4も見えてきてシングル戦線がちらつきつつのタッグ挑戦。もちろん後輩が自分たちより先にIWGPを冠するベルトを獲ったから黙ってられない、1.4まで残り期間が少ない中でのチャンスと動機はあります。それでも1.4と年内はWTLも控えた今、王者組はタッグとしても個人的な因縁としても意地を見せると予想します。
また、ピンフォールを取られるのは海野で、上村と海野の現時点での格差も間接的に表すことになるはずです。
第6試合 60分1本勝負 NEVER無差別級選手権試合
<第48代王者>ボルチン・オレッグ vs <挑戦者>“キング・オブ・ダークネス”EVIL
<勝者>“キング・オブ・ダークネス”EVIL
豪快なパワーファイトで魅了してきたボルチンですが、ここはダーティーファイト巧者EVILが1枚上手でしょう。
見応え十分なボルチンですが、どうしても単調で大味なプロレスの印象です。それでも同じ土俵に上がってくれる選手との対決であればその怪物っぷりを遺憾なく発揮してくれます。
しかし、1.4を見据えた場合はカードが限られてきます。そのためどの選手とも一定以上の試合が作れ負けても勝っても説得力があるEVILが奪取した方が次の展開が作りやすいです。今年のG1は準優勝で決勝戦ではTAKESHITAよりも歓声を集めており待望論もあります。対戦候補も遺恨残るフィンレー、G1で負けた上村がいます。
しかし第一候補はモロニーです。この日第3試合に組まれているモロニー vs SANASDAでモロニーが勝てば試合後に対戦表明で現れると予想します。
第5試合 15分1本勝負 NJPW WORLD認定TV選手権&エル・ファンタズモ デビュー20周年記念試合&棚橋弘至ファイナルロード〜継(つなぐ)
<第9代王者>エル・ファンタズモ vs <挑戦者>棚橋 弘至
<勝者>エル・ファンタズモ
棚橋との最初で最後のシングルマッチ。
昨年ガンの闘病で欠場、今年の1.4で復帰し奪取したTV王座はファンタズモにとって思い入れあるタイトルです。
ファンタズモがBULLET CLUBから追放された際、本隊に受け入れた棚橋。引退表明した棚橋をバックステージで最初に迎えたファンタズモ。
ファンタズモにとって棚橋はポスターを自作する程に特別な存在です。そんな棚橋と思い入れあるタイトルを懸けて最初で最後のシングルマッチ。本隊のガイジンレスラーとしてエースに引導を渡すと予想します。きっと棚橋はそんなファンタズモの想いを一心に受けてハイフライフロー、サンダーキス’86の攻防を見せてくれることでしょう。
第4試合 30分1本勝負 後藤洋央紀復帰戦
後藤 洋央紀/YOSHI-HASHI/YOH vs 大岩 陵平/ハートリー・ジャクソン/藤田 晃生
<勝者>後藤 洋央紀/YOSHI-HASHI/YOH
後藤がハートリーからピンフォールを取ると予想します。
今年悲願のIWGPを奪取し新日本ファンを湧かせた後藤。G1を怪我で欠場した後、ハリウッド映画ストリートファイターにエドモンド本田役で出演も決定しました。そこからの復帰戦、WTLが近いのでYOSHI-HASHIとの毘沙門でタッグ戦線が濃厚です。個人的にはシングル戦線で再スタートを切ってほしいです。
第3試合 30分1本勝負 Riot In Ryogoku
ドリラ・モロニー vs SANADA
<勝者>ドリラ・モロニー
今大会唯一のスペシャルシングルマッチ枠。
二人の遺恨はSANADAのWAR DOGS裏切りから始まりました。
この時ギターで殴打されたのがモロニー。それからSANADAのアイテムとなったギターはこの試合でも鍵を握るでしょう。
過去を遡るとBULLET CLUBとギターといえばジェフ・ジャレット。彼はTNAを経営していたため、W-1から参戦していたSANADAとは縁があります。さらに、ジェフ主宰のGFWにも参戦したSANADAは、当時海外武者修行に出ていたEVILとタッグを結成していました。ただ音楽好きが高じてギターを手にしているわけではないようです。
そんなSANADAに対し、HOTとの抗争の中でヘビー級の肉体に戻したモロニー。
G1にも出場しこれからヘビー級での活躍の足掛かりにしたいところです。この試合の先にはEVILがもつNEVERが射程圏内に入るため負けられません。
第2試合 30分1本勝負 スペシャル6人タッグマッチ
(無所属)鷹木 信悟/高橋 ヒロム/ティタン vs (BULLET CLUB WAR DOGS)デビッド・フィンレー/石森 太二/クラーク・コナーズ
<勝者>(無所属)鷹木 信悟/高橋 ヒロム/ティタン
鷹木が石森からピンフォールを取ると予想します。
鷹木とフィンレーはそれぞれ直近で負けているため仕切り直したいところです。
その上で気になるのがフィンレーです。不穏な発言を繰り返すゲイブとコナーズ、シングルマッチを控えるモロニーとリーダーとしてどう振舞うのか手腕が試されます。ジェイクの復帰も噂される中、この試合だけに集中するというよりは先の展開に意識が向いているのではないでしょうか。
個人的にはここから逆転でフィンレーにでIWGP世界ヘビー戦線へ辿り着いてほしいです。
第1試合 60分1本勝負 IWGP女子選手権試合
<第5代王者>Sareee vs <挑戦者>朱里
<勝者>Sareee
IWGPの名を冠した女子タイトル、2026.1.4東京ドームで組まれる可能性が高いです。
そうなると、スターダム内だけでなく新日本、海外も意識した対戦カードが求められます。
であればWWEでの経歴があり名が通っているSareeeが防衛するでしょう。
新日本の大会で開催される意味は親日ファンへの認知と種まきが目的。
仮にSareeeが負けるとしても、今回のタイトル戦ではなくもう少し先になるはずです。
認知度の高さを利用し東京ドーム付近まで引っ張ると予想します。
一方、朱里は王者となってからの防衛ロードが短期政権な印象があります。そのためスターダムの赤、白に照準を合わせ腰を据えた防衛ストーリーが見たいです。
Sareeeが東京ドームまでベルトを持っていた場合は外敵最強王者としてスターダムの選手を輝かせてくれることでしょう。
まとめ
今回は、10.13両国の勝敗予想をしました。
2026.1.4を見据えた勝敗予想となるため、皆さんの中でも1.4のカードで組まれてほしい選手次第で予想が大きく違うことでしょう。ぜひ予想をお聞かせください。
また、棚橋の引退試合相手、ウルフ・アロンのデビュー戦相手、ユニット内のいざこざや復帰選手登場などサプライズも予想されます。筆者的には棚橋の引退試合相手はまだ発表されないと考えております。
それでは現地に行かれる方、ワールドで視聴する方、連休最後楽しみましょう!


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